狂った一頁

僕達を縛り付けて独りぼっちにさせようとした全ての大人に感謝します。

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表現の自由

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ワタシノキモチ(バラ売りナシ)

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電車でメイクする男子小学生(エピソード・Ⅰ)

少年はペンシルと鏡をポーチに仕舞い、何事もなかったかの様に
マンガを読み始めた。

一体、なんだろうかこの少年。

もしかしたら…、


列車は新宿駅に到着した。
少年は列車を降り、地下へと続く階段を人混みと共に降りて行った。
私はその後ろ姿をただ眺めていた。



少年は病院に向う途中だった。
そこには少年の母親が入院しているのだ。
少年は母親の病状なんて理解出来る筈もない。
でも日に日に弱ってゆく母親の姿に、もうそんなに長くはないということは薄々感じていた。
母親はガンだった。

母親の入院当初、見舞いに行く時はいつも父親と一緒だった。
母親が入院してから、今まで仕事一辺倒だった父親が仕事の時間を減らして家族との時間を大切にするようになっていた。それが少年には嬉しかった。母親の病気は心配だったが、まさかもうすぐ死んでしまうなんて夢にも思ってなかった。病院で過ごす親子三人みずいらずの時間は少年にとって幸せな時間だった。

しかし、そんな幸せな時も長くは続かなかった。仕事量を減らした父親は会社での立場を悪くしていた。そこに担当医からの余命一年との宣告。
父親はもう限界だった。張り詰めていた糸が切れてしまった。
父親は家に帰って来ることが少なくなっていった。
弱い大人だった。父親は自分の弱さを知り、情けなかった。どうしていいのかわからなかった。

少年はひとりで母親を見舞った。学校をさぼって病院に行くこともあった。
学校をさぼっても母親は怒らなかった。
学校の先生も、病院の先生も看護士さんたちも誰一人少年を怒る者はいなかった。
周りの大人達は皆少年に優しかった。
大人達は少年に優しくしてやる事しか出来なかった。
少年は大人達に優しくされればされるほど不安になった。たぶん母親はもう長くはないんだ。
大人達に優しくされることで少年はそれを悟った。

学校のクラスメイト達には、大人達に優しくされる少年が面白くなかった。
クラスメイト達はどうして大人達が少年ばかりに優しくするのか理解出来なかった。
少年はクラスで孤立するようになった。

今では毎日母の見舞いに行くようになっていた。
母親は日に日に弱っていく。
最近は笑う事が少なくなっていた。
そんな母親を少年は励まそうと思った。
前の日に見たテレビの話やマンガの話、手品も覚えて披露した。
替え歌も歌った。行ってもいない学校での嘘の面白い話も考えた。
母親はその都度「うん、うん」と頷き、弱々しく笑った。
少年には母親の笑顔が何よりも嬉しかった。
少年は寝ても覚めても母親を笑わせる事ばかり考えていた。


そして

ある日、少年は母親の鏡台の上の化粧ポーチを見つけた。






「電車でメイクする男子小学生(前編・後編)」につづく。

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