狂った一頁

僕達を縛り付けて独りぼっちにさせようとした全ての大人に感謝します。

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電車でメイクする男子小学生(後編)

ふた駅ほど過ぎたところでもう我慢の限界だった。再び少年の方をさりげなくチラ見してみた。

少年は今まで顔の高さにあった鏡を低く下げ、屈むように顔を鏡に近づけると
今度は鼻の穴の周りを塗り出したのだ。
鼻がかゆくて掻いてるのかな?
違った。
くっきりはっきり鼻の穴の周りを真っクロ黒に塗りたくっているではないか。

とっさに少年の眉の方に視線を移した。
そこには、

太さ2センチ、長さ5センチ程の立派過ぎる極太眉毛が完成していた。
もはや眉毛ではない、海苔だ。これはもう立派な海苔としか言いようが無い。

コントかよッ。

危うく満員の車内で叫びそうになるのを何とかこらえた。

どうして?なんでここで?
誰か気付いてよ。
周りを見渡すと、さすがに何人かの乗客がこの少年の異常行動に気付き始めていた。
見てはいけないもの見てしまった様なぎこちない空気が車内に漂い始める。



聞いてみようと思った。


どうしてかな?君、なんで電車で?
意を決してもう一度少年の方を見ると、既に鼻の穴の周りは真っ黒に拡大され、
更に鼻の頭も黒く塗られてく。


声なんか掛けられません。


ここまできたら後は、そうだ。それしかない。


仕上げの泥棒ヒゲです。


ゴールに向って少年の手は加速して行く。
みるみる内に口の周りも真っ黒になって行く。

周りの乗客はほとんどみんな気付いているはずなのに
誰ひとりとして少年の方を見ようとはしない。

完成。


少年はペンシルと鏡をポーチに仕舞い、何事もなかったかの様に
マンガを読み始めた。


つづく。


これは真実の物語です。
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