狂った一頁

僕達を縛り付けて独りぼっちにさせようとした全ての大人に感謝します。

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新たな震災

さいたま市の実家には痴呆症の祖母が居る。
記憶力が低下していて孫の事はあまり覚えていない。
私の下の弟2人のことはもう覚えていない様だし、従兄弟達など完全に分からなくなっている様子である。
なぜかだか、6年前まで約18年間一緒に住んでいたおかげなのか、私のことはまだ覚えていてくれているようだ。
とは云え、私のことが判別出来るだけで結婚している事も何処に住んでいるかも理解していない。
最近は、何処に住んでいるかという質問を1分おきにしてくる有様である。
唯一の救いは、祖母は自分の記憶力が低下していることをちゃんと理解しつつも、そのことで落ち込んだり取り乱したりすることなく穏やかに過ごしていることだった。

そんな祖母に最近新たな問題が生じ始めた。
祖母は起きている間はずっとテレビを観て過ごしている。
テレビでは東日本大震災の被災地の映像が連日連夜流されている。それが祖母に影響を及ぼしてしまった様である。
地震と津波によって瓦礫の山となった東北の町や家族を亡くした人々の映像が、祖母の戦時中の記憶と混ざり合い、幻覚となって祖母を襲う様になったのだ。
終戦時大連に住んでいた祖母は、多くの日本人が子供を残して日本に帰国する中、5人の子供を連れて日本に帰って来た。いつ子供と別れ別れになってもおかしくない状況の中、必死の思いで子供全員を日本に連れ帰ったという話は幼い頃に聞いたことがあった。子供の一人は帰国の船の中で高熱を出し、死の一歩手前まで行ったのを何とか日本まで連れ帰ったと言う。
その緊張と恐怖の記憶が、今なお続く余震の不安とテレビの震災報道の映像によって蘇ってしまったのだ。
夜中に突然起きて「あの子が可哀相だ、いなくなってしまった!」と叫び出したり、「(祖父の遺影の中に)知らない人が居る!こっちに来る!怖い怖い!」と叫ぶのだ。

なんという悲劇だろうか。戦後の貧しい時代を息抜き5人の子供を立派に育て上げ、今ようやく辛く悲しい記憶からも開放されて穏やかな余生を送れるようになったと云うのに!


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テーマ : 日記    ジャンル : 日記

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